薪を使う暮らしから電気・ガス・石油に変化したことで、里山の樹木は伐られなくなりました。日ごと、たきぎを取りに行くことから開放されて、とても便利な生活になったのです。しかしその一方で、昼間でも日光の差さない真っ暗なヤブの中では、小さな植物は育ちにくい状態になってしまいました。
まったく真っ暗になってしまうと、何も生えることができませんが、日が少し差しこんでいるあたりを観察すると、小さな命が懸命に生きようとしています。 地面には、ドングリから自然に発芽した若木をたくさん見ることができます。でも、このまま大きくなることはできません。成長するには、もっともっと光が必要なのです。
そこで、森を育てる方法のひとつとして、発芽したドングリを掘り取ってポット苗にしてみます。これをベランダやお家の庭で少し大きくなるまで育てます。木の高さが1mぐらいになったら、再び明るい森に植えるのです。大きくなるまでお家で森づくり。「森の里親さん」による森づくりに参加しませんか。