タケノコにも豊作・不作がありますが、今年の春は不作でした。また里山ではイノシシがドンドン増えています。タケノコはイノシシにとっても大好物。タケノコを楽しみにしている人にとっては大きな問題です。
一方、タケノコ取りやタケの利用も行われなくなった真っ暗な竹林では枯れた竹が倒れて重なりあい、タケノコは出ることができなくなります。やがて光を求めて根は明るい方向に伸びていきます。いま、全国の里山では、隣の雑木林にでも杉林にでもドンドン竹が入りこむなど、猛威をふるっています。1年間で15m以上にも伸びる竹に覆われた木々は光を遮られて、枯れていくものもあるのです。近年、竹林の反乱は里山の大きな環境問題になっています。
嵯峨野の竹林が美しいのは自然だけの力ではありません。人が間引きを行って適切な間隔を保っているからなのです。タケノコ取りが終わったら枯れた竹から取り除いていきます。伐った竹で、エコロジーなマイ箸づくりにチャレンジしてみては。