夏の朝早く、雑木林で土の中からはい出してきたカブトムシを発見。カブトムシやクワガタムシは、明るい雑木林にたくさんすんでいます。カブトムシがいそうなところは独特のにおいがします。樹液がしみ出たところには、カナブンやスズメバチも競い合うように樹液を求めてやってきます。
森の中の明るい道を歩いていると、緑と赤色が鮮やかな虫を道の上に見つけることがあります。歩き始めると、少し先の方に飛んでいきます。歩みを進めるたびに、少し前に飛んでいきます。まるで、道先案内をしてくれているようです。この風変わりな昆虫はハンミョウです。
里山に咲く夏のユリに、ウバユリがあります。このユリは花が満開になる頃に葉が枯れてくることが多いのです。「葉がない」が「歯がない」の読みで、姥(ウバ)にたとえて、姥百合と名づけられたようなのです。
やまんばの森は四季折々にいろんな顔を見せてくれます。
そして、この森を訪れる人にもそれぞれの目的や関わり方があります。
それぞれにその人なりの対話があるのです。
ひとりひとりがその人なりの自然との関わり方を模索していくことが、
豊かな自然を取り戻すきっかけになる。
この「やまんばの里山だより」が、みなさんと森や里山、また近くの
自然環境とつながるヒントになれば、とてもうれしく思います。
1年間に渡りお読みいただき、どうもありがとうございました。
一度ぜひ「やまんばの森」に足を運んでみてください。