一日のモデルプログラムをご紹介
里山の整備体験をとおして環境を大切にする心を育てようとするプログラムです。このプログラムがきっかけになり、参加者の心に環境に対する意識が芽生え、他の地域にも同様な活動が広がることを期待します。
〈プログラム概要〉
1 開校式および安全講習会(15分)
2 自然観察会(45分)
木を伐ることは、自然を破壊することだと観念的に考えている人が多いです。しかし、今、里山は人が木を伐らなくなったことで、真っ暗なヤブになり、生き物が棲みにくい場所であることを見て、里山の現状を認識します。
3 里山整備体験(60分)
ノコギリを使って薄暗い森を明るく風通しのよい森に変える作業をします。木を伐る体験はとても新鮮です。あらかじめどんな木を伐るか、木を倒す際は自分と周囲の安全に十分注意することなどを説明し、参加者はのこぎりで木を伐ります。1時間ほど、みんなで一生懸命に作業をすると、以前よりも森の中に光が入ることが実感できます。伐った木は薪などに活用しやすいように玉切りして薪割り機にかけたり、枝はチッパーで細かく砕きます。
4 昼食と自由時間(60分)
生地から作った「やまんば特製ピザやパン」を参加者で作ります。(あらかじめ乾かした)薪を使って、石窯でパンやピザを焼いて食べます。
なぜ、こんなにおいしいのか、参加者にはいつも好評です。
※2012年の秋から、ピザ・パン作り復活しました。お楽しみに・・・。
5 持ち込みプログラム もしくは 森のクラフトなど(120分)
参加団体で午後のプログラムをお考えいただき、持ち込んでください。どのようなことができるか、やまんばの会からアドバイスをいたします。
たとえば、周囲の素材を使ったクラフト、ザリガニ釣りや散策などをすることができます。
6 ふり返り講座(15分)
木を伐ることの意味について、参加者に考えてもらいます。
以下のような趣旨で、最後に参加者に問いかけています。
自然を守るにはひとつの方法に限るべきではない。その自然が人々の生活との関係でどのようにしてつくられてきたかを知らなければならない。里山には里山の方法が、奥山のブナ林にはまた違う方法がある。豊かな自然とはどういう状態をいうのか。今私たちにできることは、何か。以前の豊かな里山を再生するには、楽しく暮らしに取り戻すことではないか。
7 閉校式
〈ご参考〉
このプログラムは、安藤スポーツ・食文化振興財団が主催する、平成16年度トム・ソーヤースクール企画コンテストにて、「安藤百福賞」を受賞しました。